最終更新: taiyaki0215 2018年03月04日(日) 17:50:26履歴
嗚呼桃源の夢の世に
泣いて機を待つ呑牛児
蒼淵の底 昇天の
嵐を待つか蛟竜は
空舞ひ昇る大八洲
竜門低し その旦
夕ベ暮鐘に送られて
ゆくえ白河 友もなく
春光まだき道の奥へ
手折りわずらう不香の花
朝暾 天に沖しては
珠と輝く蝦夷の山
楊柳の曲いま絶えて
左遷 悲しき我が配所
夕べ筑紫の波枕
夕陽遠し日向灘
この辺境に我れ立てば
思ひや馳せん過去の窓
四面に起る悲茄の曲
孤城に似たる土佐の里
槌嶺遅き明けの空
沖辺どよめく邪許の声
人生 孤島に生れては
不遇を君よ天に泣け
矛を枕の秋深く
泡沫すごき日本海
孤独さびしき我が任地
越路の空を彷徨ひて
重巒遠く隔つとも
怠りなせそ蘇武が筆
薫り床しき山吹は
友が忌中の手向け花
緑葉恨み長くとも
その誠心の紅を
誰かは知らん三軍の
叱咤の声とは夢にだも
されば歌へよ わが友よ
夢ぞ床とき五年を
あと百日の名残りとし
袂わかたん丘の上に
征衣を払ふ五月雨を
渭城の朝の雨と見て
泣いて機を待つ呑牛児
蒼淵の底 昇天の
嵐を待つか蛟竜は
空舞ひ昇る大八洲
竜門低し その旦
夕ベ暮鐘に送られて
ゆくえ白河 友もなく
春光まだき道の奥へ
手折りわずらう不香の花
朝暾 天に沖しては
珠と輝く蝦夷の山
楊柳の曲いま絶えて
左遷 悲しき我が配所
夕べ筑紫の波枕
夕陽遠し日向灘
この辺境に我れ立てば
思ひや馳せん過去の窓
四面に起る悲茄の曲
孤城に似たる土佐の里
槌嶺遅き明けの空
沖辺どよめく邪許の声
人生 孤島に生れては
不遇を君よ天に泣け
矛を枕の秋深く
泡沫すごき日本海
孤独さびしき我が任地
越路の空を彷徨ひて
重巒遠く隔つとも
怠りなせそ蘇武が筆
薫り床しき山吹は
友が忌中の手向け花
緑葉恨み長くとも
その誠心の紅を
誰かは知らん三軍の
叱咤の声とは夢にだも
されば歌へよ わが友よ
夢ぞ床とき五年を
あと百日の名残りとし
袂わかたん丘の上に
征衣を払ふ五月雨を
渭城の朝の雨と見て
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